第15回ずん子スタンプラリー決算報告

白石市や東北を元気にしたい!

東北ずん子は東北を元気にするために生まれたキャラクターです。ずん子ちゃんのおかげで全国からいただいた支援金はできるだけ地元で回して、白石市や東北を元気にするために使わなければならないと考えています。

今回も、お金の使い方が上記の理念に沿っているのかチェックする為に「市内発注率」「東北発注率」を公開しています。

今期は前期と比べると市内発注率がやや減り、(44.1%→43.1%)東北発注率が増え(35.0%→38.9%)その他発注率が減り(20.9%→18.0%)ました。

「市内発注率」白石市資本の事業所や白石市在住の個人に発注した金額ベースの比率

「東北発注率」白石市を除いた東北資本の事業所や東北在住の個人に発注した金額ベースの比率

市内発注率の市内業者判定は白石市資本の事業所や白石市在住の個人に発注した場合のみとしています。それは、その事業所が地元資本でなければ儲けは流出し、継続的な地元の元気につながらないと考えるからです。

スタンプラリー事業

第15回スタンプラリーの認定証発行枚数は過去最高の1,372枚となり、アンケート回収枚数から想定される参加者数は1,615人と過去最高の結果となりました。

クラウドファンディング開始前の当初予算時の想定参加者は1,600人でしたので、ほぼ想定の範囲内になりました。

参加者数の増加率は13%増と前回に比べ、落ち着きました。

曜日別では水曜日の参加者数が減り、土、日、月が伸びました。

土、日、月の伸びは宿泊参加者の比率が伸びたからだと思われます。

水曜日は定休日の店舗が多いので難易度が下がり参加しやすい為に参加者が多い傾向が続いていましたが、その傾向に変化が見られました。

  • お休みスタンプの設置場所を小十郎プラザに移した。
  • 土日もバスで、弥治郎こけし村、粋suiに行くことができるようになったため、水曜日のお休みスタンプを狙わなくても良くなった。

上記のようなことが影響したものと思われます。

今回のスタンプラリー事業は過去2回、景品費が予算を超過してしまいましたので、その反省からクラウドファンディングの目標金額を上方修正し、参加者が1,600人程度になっても大丈夫なように昨年の景品費の決算額を上回る1,092,680円の予算を組みました。参加者がほぼ想定通りの1,615人でしたので、景品費はほぼ予算通りの 1,092,484円となりました。

今回もスタンプラリー事業で最も大きな支出はスタンプラリー事業費-コンテンツ制作費で前回に比べ約24%増の1,240,781円でした。これは等身大パネル絵師の皆様に発注したイラストの制作数やスタンプイラストの制作数が増えた為です。温麺巻紙イラスト分を予算から抜けていたり、各店舗で予想よりもスタンプイラスト更新依頼があったために予算からの差異(-72,781円)が大きくなりました。

なお、等身大パネル絵師さんの採用基準に居住地域は含まれませんので、市内発注率が下がる傾向があります。白石市や東北を元気にするために全国からいただいた支援金はできるだけ地元で回すという方針はあるのですが、東北ずん子を盛り上げようとしている絵師さんに住んでいる地域は関係無いという判断からですので、ご了承ください。

主に景品費、コンテンツ制作費の増加によってスタンプラリー事業は約25%増の3,052,796円が決算額となりました。

クラウドファンディングの目標金額が4,200,000円でスタンプラリー事業の決算額が3,052,796円ですので約73%をスタンプラリー事業運営のために使用したことになります。これは前回に比べ1%減り、改善したものの、まだ適正な比率ではありません。今回は想定通りの参加者だったため問題はありませんでしたが、想定を上回った場合に予備費を景品費に充当できるように、それ以外の科目の予算精度を上げていきたいと思います。

ネクストゴール事業

第12回からクラウドファンディングの第2目標以降の追加事業とスタンプラリー事業本体を分けることでネクストゴールの目標金額設定の妥当性を評価しています。

ネクストゴール事業は下記の5つになります。

  • 第2目標 白石城内で等身大パネル展の開催と支援者パスでフリー入城
  • 第3目標 白石駅前鐘楼に懸垂幕掲出
  • 第4目標 ずんだもんバスラッピングの寄贈
  • 第5目標 四国めたん等身大パネル設置
  • 第6目標 「白石蔵王山麓循環線」記念乗車券・デジタルサイネージ動画

ネクストゴール事業では最も大きな支出はネクストゴール事業費-製作費245,853円でした。こちらはバスラッピング、懸垂幕掲出・撤去の費用、等身大パネル、記念乗車券作成になりますが、予算からの差異(-39,933円)が大きくなりました。バスラッピングと懸垂幕の値上げ、四国めたん等身大パネルのロイヤリティを予算計上していなかったことによるものです。

会場設営費でも予算からの差異(74,940 円)がありました。こちらは白石城のフリー入城の為の費用が想定よりも安くなったからです。前回の支援者パスの発行枚数に対する入城者数の比率がわかりましたので、それに対応する額をお支払いしました。

初めての試みだった第6目標のヤケヤ交通「白石蔵王山麓循環線」とのコラボ企画ですが、週末の二次交通問題解消に効果を発揮したと思います。しかし、記念乗車券や車内デジタルサイネージ企画が十分に周知できたとは言えませんでしたので、次回への反省点としたいと思います。

クラウドファンディングの第2目標~第6目標まで1,100,000円の金額がプラスされネクストゴール事業の決算額が567,313円ですので前回と同様約52%がネクストゴール事業運営のために使用したことになります。スタンプラリー事業費と比較すると21%の開きがあるので今回もネクストゴールの金額プラス分をスタンプラリー事業に回して補填した形になりました。

リターン費

今回のリターンでは毎回短時間で完売してしまう、のぼりプランの枠を増やし、スタンプラリー設置店・協力店のぼりプランとして設置場所を選べるようにしました。しかし、クラウドファンディングスタート直後、アクセスが集中し、オーバーブッキングしてしまうトラブルが発生しました。設置場所の変更に応じていただいた皆様、ご協力ありがとうございました。次回は同じトラブルが発生しないようなプラン設計をしたいと思います。

リターンの市内発注率(59.6%→52.4%)、東北発注率(27.5%→37.4%)と変化があったのは、のぼりプランの追加、痛軸をリターンにしたことが原因です。

最も圧縮しなければならない科目リターンの発送費(149,761円)はリターン費の全体の9.3%となりました。前回は8.6%でしたので、やや増えましたが、スマートレターなど郵便料金の値上げによるものです。

クラウドファンディングの支援総額が5,934,272円でリターン費の決算額が1,615,742円ですので約27%がリターンの作成、発送のために使用したことになります。昨年とほぼ同じでしたが、25%を目指したプラン設計をしたいと思います。

今後ものぼりに支援者名を掲出するプランの拡充と低価格帯~中価格帯のプランを中心に多くの支援者によるCF達成を目指していきたいと思います。

第15回東北ずん子スタンプラリー関係収支

収入の部

科目 予算額 決算額 差異
寄付金収入 5,399,930 5,399,926 4
会費収入 66,000 66,000 0
合計 5,465,930 5,465,926 4

支出の部

科目 予算額 決算額 差異
スタンプラリー事業費 2,924,777 3,052,796 -128,019
ネクストゴール事業費 602,143 567,313 34,830
リターン費 1,557,736 1,615,742 -58,006
予備費 381,274 0 381,274
合計 5,465,930 5,235,851 230,079

収支差額

  予算額 決算額 差異
収支差額 0 230,075 -230,075

東北ずん子スタンプラリー事業に関する部分のみ抽出して表にまとめました。収支差額は230,075円の黒字となりました。

スタンプラリー事業費とリターン費で予算超過したものの、予備費の範囲内で抑えることができました。

ずんバザ事業

前期までイベント事業としていたものを分かり易くずんバザ事業としました。

ずんバザ事業はその他事業同様にクラウドファンディングの支援金を使用しない事業になります。

ずんバザ事業は下記の3事業になります。

  • 2024年11月3日開催 ずんスタ★バザールin弥治郎こけし村2
  • 2025年3月22日開催 ずんスタ★バザールinパシフィックホテル白石Ⅲ
  • 2025年6月21日開催 ずんスタ★バザールinずん邪祭

ずんスタ★バザールinパシフィックホテル白石Ⅲはサークル参加費の収入やお弁当代、会場設営費に関わる部分はパシフィックホテル白石さんが管理されるため、イベント事業の費用には含まれません。ポスター、当日の配布チラシ、出展者パス、等身大パネルの作成に関わる費用になります。サークル参加者は35スペース、25サークルと募集枠を上回ったため、壽丸屋敷の奥書院座敷も会場に加えました。

ずんスタ★バザールin弥治郎こけし村2は東北ずん子スタンプラリー実行委員会が主催なので、サークル参加費の収入、会場設営費に関する費用もこちらで管理しています。前回課題だった二次交通対策として送迎バスを手配しました。サークル参加者は26スペース、20サークルと前回を大きく上回る規模に拡大しました。

ずんスタ★バザールinずん邪祭は公式(ずんずんPJ)主催のずん邪祭に合わせて開催することになりました。ずんスタ★バザールに関わる部分については全てこちらで管理することになりましたが、予定外の出費も重なり、イベント事業の予算との差異(-120,530円)は、ずんバザinずん邪祭とずん邪祭に関するものとなりました。サークル参加者は42スペース、31サークルと過去最大規模となりました。

その他事業

その他事業は、クラウドファンディングの支援金を使用しない事業になります。基本的にはその他事業で得た収益で事業を実施しています。詳細は下記の通りです。

抱き枕カバー販売

第14回東北ずん子スタンプラリー終了後、2024年10月にずん子部屋2024モデルの抱き枕を販売しました。東北ずん子21枚、東北きりたん30枚、東北イタコ24枚、ずんだもん15枚、合計90枚販売しました。抱き枕カバーの収益はずん子部屋2025の費用に充てられました。

栁瀬一樹氏講演会開催

2024年11月13日に宮城学院女子大学現代ビジネス学部 大谷研究室と共催でアニメ宣伝プロデューサーの栁瀬一樹さんの講演会を開催しました。講演会時点ではずん邪祭の開催など、ここまで邪神ちゃんと密接に関わることになるとは思ってもいませんでした。

レンタサイクル整備

これまで、東北ずん子スタンプラリークラウドファンディングのネクストゴールによって2018年と2019年に1台ずつレンタサイクルを寄贈し、2021年にホイールカバーのみ寄贈しましたが、経年劣化により、レンタサイクル、ホイールカバーの一部が破損し、貸し出し出来ない状況でしたので、第15回東北ずん子スタンプラリー開幕前に修理を行いました。

白石城開門30周年記念等身大パネル・グッズ作成

白石城様からの依頼で、白石城開門30周年記念の等身大パネルや缶バッジ、革キーホルダーの製作に協力しました。

ずん子部屋2025

第15回東北ずん子スタンプラリーのテーマは「水」でした。そのテーマに沿った部屋にするために、絵師の皆様にご協力いただきイラストを配置しました。今回も2部屋でした。

今回は、ずん子部屋の内装をトーホク美工社さんに依頼し、イラストを印字した壁紙を貼っていただきました。今後のずん子部屋のレベルアップに道筋がついた有意義な試みではありましたが、費用がかかってしまい、結果として、その他事業の予算からの差異(-359,919円)が大きくなる要因となりました。

繰越金について

収支差額の100,453円は次期に繰り越します。

前期繰越金は392,868円なので292,415円の大幅減となりました。

補正予算のミスにより、予備費があるものと思い込み、ずんバザinずん邪祭、ずん子部屋に予算を配分してしまった事が原因です。

本来、ずんバザ事業やその他事業にクラウドファンディングの支援金を使用しないことになっていますが、結果として、補填した形になってしまいました。

今後、このような事が起こらないよう、精度の高い予算を組んでいきたいと思います。

決算書

2024年9月1日~2025年8月31日

※予算額はクラウドファンディング終了後の補正予算額です。

収入の部

科目 予算額 決算額 差異
寄付金収入 5,399,930 5,399,926 4
会費収入 66,000 66,000 0
事業収入 1,474,770 1,555,720 -80,950
受取利子 0 470 -470
繰越金 392,868 392,868 0
合計 7,333,568 7,414,984 -81,416

支出の部

科目 予算額 決算額 差異 市内
発注率
東北
発注率
その他
スタンプラリー事業費 会場設営費 30,000 59,830 -29,830 100.0% 0.0% 0.0%
イベント費 625,140 649,866 -24,726 54.6% 44.9% 0.6%
景品費 1,092,680 1,092,484 196 91.7% 8.3% 0.0%
コンテンツ制作費 1,168,000 1,240,781 -72,781 11.8% 39.9% 48.3%
通信費 3,000 3,000 0 0.0% 0.0% 100.0%
交通費 0 1,520 -1,520 0.0% 0.0% 100.0%
発送費 0 185 -185 0.0% 0.0% 100.0%
雑費 5,957 5,130 827 0.0% 0.0% 100.0%
小計 2,924,777 3,052,796 -128,019 51.2% 28.7% 20.1%
ネクストゴール事業費 会場設営費 193,200 118,260 74,940 100.0% 0.0% 0.0%
製作費 205,920 245,853 -39,933 56.5% 43.3% 0.2%
コンテンツ制作費 180,000 180,000 0 0.0% 33.3% 66.7%
広告宣伝費 22,000 22,000 0 0.0% 100.0% 0.0%
雑費 1,023 1,200 -177 0.0% 0.0% 100.0%
小計 602,143 567,313 34,830 45.3% 33.2% 21.5%
リターン費 会場設営費 31,540 56,467 -24,927 75.0% 21.1% 3.9%
製作費 1,371,411 1,383,575 -12,164 57.2% 42.8% 0.0%
梱包資材費 21,040 24,894 -3,854 51.8% 0.0% 48.2%
発送費 133,745 149,761 -16,016 0.0% 0.0% 100.0%
雑費 0 1,045 -1,045 0.0% 0.0% 100.0%
小計 1,557,736 1,615,742 -58,006 52.4% 37.4% 10.2%
ずんバザ事業費 会場設営費 54,500 136,500 -82,000 37.7% 54.9% 7.3%
製作費 157,783 193,573 -35,790 93.7% 6.3% 0.0%
コンテンツ制作費 30,000 30,000 0 0.0% 100.0% 0.0%
梱包資材費 110 110 0 0.0% 0.0% 100.0%
雑費 165 2,905 -2,740 62.0% 0.0% 38.0%
小計 242,558 363,088 -120,530 64.7% 32.2% 3.1%
その他事業費 会場設営費 15,240 18,908 -3,668 42.3% 54.5% 3.2%
製作費 902,801 1,249,081 -346,280 21.2% 74.6% 4.1%
コンテンツ制作費 387,648 397,564 -9,916 0.0% 47.2% 52.8%
梱包資材費 8,032 8,032 0 100.0% 0.0% 0.0%
発送費 16,006 16,191 -185 0.0% 0.0% 100.0%
諸会費 15,000 15,000 0 100.0% 0.0% 0.0%
交際費 5,000 5,000 0 100.0% 0.0% 0.0%
雑費 5,946 5,816 130 64.4% 0.0% 35.6%
小計 1,355,673 1,715,592 -359,919 17.8% 65.9% 16.3%
予備費 650,681 0 650,681
合計 7,333,568 7,314,531 19,037 43.1% 38.9% 18.0%

収支差額

  予算額 決算額 差異
収支差額 0 100,453 -100,453